~AFP通信2017.8.31~
キムリア療法は、体の自然な防御機構を弱める恐れがある薬剤や一部の化学療法とは異なり、T細胞や白血球と呼ばれる患者自身の免疫細胞を利用し、がんを認識・攻撃させる。まず、特殊な血液ろ過処理で採取した患者の免疫細胞に遺伝子改変を加え、がん細胞を攻撃できるようにする。そして遺伝子改変を加えたT細胞を患者に体内に戻し、白血病への攻撃を開始する。ノバルティスによると、患者の83%がこの治療に反応し、T細胞を戻してから3か月以内に寛解を達成したことが、これまでの研究で示されているという。T細胞の輸注が行われるのは一度のみで、治療費は47万5000ドル(約5240万円)だ。最初の1か月以内に治療への反応がない患者には、治療に対する支払いは発生しない見通しと説明。CTL019で最も注目を集めた患者は、現在12歳になるエミリー・ホワイトヘッド(Emily Whitehead)さん。彼女は6年前、当時は危険な治療法と広く考えられていたCTL019治療を受けた初の子どもの患者となった。ホワイトヘッドさんはそれ以降、がんがない状態を保っている。
http://www.afpbb.com/articles/-/3141118

 

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