~ケアネットニュース2020.7.31~
皮膚科に外来受診されるのは、皮膚表面に刺さった小さな異物のことが多いです。まず、異物の診察では、ダーモスコープという拡大鏡で刺入部を観察します。この場合、ゼリーをつけずに直接傷口に近づけて観察します。刺入部を拡大して異物を確認し、取り出しやすくするために傷口を少し広げる必要があります。私は、18G針の先端を使って刺入部を広げるように少し切り込みを入れることが多いですが、それだと不十分なときは、眼科剪刀を用いて、刺入部周辺の角質を取り除きます。この状態で再度ダーモスコープをのぞいてみて、異物が確認できれば、無鉤セッシやトゲ抜きなどを用いて、異物を引っ張り出します。奥に確認できるのにうまくつかめない、または異物が表面上見えていない場合は、「少し痛いですよ」と患者さんに声を掛けて、刺入部周辺の皮膚をつまみ、異
物を押し出すようなイメージでグッと圧迫します。
https://www.carenet.com/series/derupon/cg001924_040.html

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